|
沖縄に行ってきました。５度目ですが純粋に遊びで行ったのは今回がはじめて。１０年ぶりの沖縄でした。 １０年前のぼくは沖縄にハマり切っていて、風土や食べ物、音楽や言葉、焼きもの、芝居など全てに あこがれていて、これはある人にいわせると沖縄病というものらしいんですが、まさにそれでした。 ＣＤもかなり買いましたし、ライヴも行きましたし、三線も買いましたし、 料理本なども買って作ったり、沖とか琉などの字に過敏に反応してました。  朝１１時頃着いてまずは那覇の国際通りにある市場へ行き、念願だった２階の食堂でソーキそば、 パパイヤチャンプルー、魚汁などを食べました。うーん、それにしても１０年前はあんなふうに 競って呼び込みなんかしてたかなあ？念願だっただけにチョット残念。 さーたーあんだーぎをかじりながら市場や平和通りをブラブラするうち段々具合が悪くなってきました。 どうやら風邪をひいた模様、寒気もします。市場を切り上げて首里へ向かいました。  首里城を遠くから見ながら目的の山城（やまぐしく）まんじゅうをやっと探し当てて３個買いました。 かなり有名なまんじゅうですが、ちいさな古い店でおばあが売ってくれます。あんこの入った蒸かしまんじゅう（もちに 近い）がサンニンという独特な香りの葉っぱで包まれています。やがて病状が悪化し熱っぽくなってきたので、そのまま 恩名村のホテルへ向かいました。ホテルの料理屋でこれまた念願だったアバサー汁（はりせんぼんの味噌汁 …よもぎの葉が入ってる）を食べました。はりせんぼんの肉は魚とは思えないくらいブリブリとした食感で旨かった。 あとは熱にうなされて初日は終わり。 ２日目、なんとか持ち直したようで気分も晴れ、やんばるの方へ出かけました。途中のちょっとした浜で 投網のおじさんと会い、網からこぼれた５センチほどのいわしを数匹もらいました。その場で頭と内臓を取り海水で洗って 試食。いわしというより上等のウニのような味がしました。４匹位食べたかな。残りは塩をまぶして釣りの餌にすることにして さらに北へ向かいました。   
大宜味村の塩屋大橋から右に入り東海岸へぬけ、南下して金武のブルービーチ近くの小さな港で
ひと釣り。持って行った釣具は渓流竿と糸と針とオモリだけ。単純な仕掛けにさっきのいわしをちぎって付け釣り始めると
すぐにアタリがあり、釣れてきたのは黄色くてシッポの近くに黒い点のある１０cm前後の魚。あとで調べてみると「モンツキ」
という魚でした。しばらくやったけど釣れるのはモンツキばかり。かなり旨い魚らしいけど１０cmじゃしょうがない。この日の夕食はムーンビーチ近くの国道沿いにある沖縄家庭料理「ヤマト」でゴーヤーチャンプルーとナーベーラー（へちま）味噌いため の定食を食べました。ナーベーラー炒めには皮をむいたへちまと豆腐がはいっていて半生卵がのってました。おばあが一人でやってます。旨かった。 夜、ホテルの庭を歩いていると「ギーギー、バサバサ」と近くで音がするのでビックリして見ると、木の枝に50cm位の大きなコウモリが ぶらさがってました。丸い顔で首の所は白くなっている、かわいいヤツでした。羽を広げると１ｍにもなります。 ３日目、午前中はホテルのビーチで泳いでみました。上から見るときれいなんですが潜って見るとけっこう濁ってました。 ホテルのビーチは人工の砂浜なので砂が舞ってしまってるんでしょうか。早々に切り上げ、本部半島から橋を渡って行ける瀬底島へ向かいました。 ここはとてもきれいで、腰位の深さの所でも魚がたくさんいて人に寄って来ます。１２年ぶりに泳ぎました。  夕食は恩名村役場の前にある居酒屋「うんな岳」（098-966-2858）へ行ってみました。お客さんはけっこう地元の人が多く、新鮮な地魚やうみぶどうなど もあり値段も安くおすすめです。隣に座っていた地元の方にイカのイカスミ炒めをご馳走になりました。旨かった。店のオリジナル泡盛を飲んで いい気分でホテルに帰り、釣竿のケースに釣り糸を一本張って即席三線（一線）をつくり、でたらめ民謡などを即興でうたいながら夜はふけていったのでした。 最終日、居酒屋で仕入れた情報をもとに名護の宮里そばを食べに行きました。名護市役所の先を右折し、すぐ左折して しばらく行くと左側にあります。けっこう広い店内は地元の方ばかりでほぼうまってました。メニューはソーキそば、三枚肉そば、 そば（小）の三種類。かつおだしのきいたスープにこしのある麺、その上にソーキが４つと結わいたこんぶが２つ、麺が見えないくらい のってます。￥５００です。旨かった。  座喜味城跡、読谷のやちむんの里、壺屋通りなどへ行き、最後に那覇の平和通りでティビチ汁（豚足の味噌汁）定食を食べ帰ってきました。 あまり民謡やうちなーぐちには触れられなかった１０年ぶりの沖縄の旅でした。  城壁の曲線が美しい座喜味城跡 |