とある国の、とある町から乗り合いバスで数十分、とある村に、 とある丘がありまして、丘の目の前には《ヌイミン谷》があります。 それはそれは美しくて、おだやかな、とても素敵なところです。 雨がやんだあと、丘の上から架かる虹の、七色のひかりが、ヌイミン谷のすべてのものを、 キラキラと耀かせます。どこからともなく、谷のひとたちが丘の上にやってきては、 虹をみあげて、唄いだすのです。 …自然に口ずさんでいるうちに曲ができたときには、とても大人っぽい、 ちょっぴり古めのフランス映画の様な雰囲気になるはずだったのに、できあがってみたら、 こんな【こどものうた】になっちゃって、本当にびっくりしています。 これだから人生っておもしろい。 夏子 |
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