14.佃島の夜明け
作曲 西尾賢

  佃煮といえば浅草橋の鮒佐だ。オフィスビルに挟まれて貫禄のある店構え、 木の引き戸を開けると、若い売り子さんもベテランの売り子さんも「いらっしゃいまし」 と迎えてくれる。「えー、アサリと牛蒡を100gづつください」やっぱりアサリは外せないよな。 でも昆布もいいしシラスなんてのもいいなあ。たまには穴子を奮発するかなあ。この穴子の佃煮を 炊きたてのご飯の奥底に沈めて、しばらくは他のおかずで上の方のご飯を食べる。そのうち 穴子が少し温まってふわっとし始め、たれがまわりのご飯にしみだした頃、いよいよいただきます。 ああうまい!もう一杯食べちゃおうかな。「おかわり!」(自分でよそって)次は昆布かアサリでお茶漬けだ。
















 


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